予算3万円で始めるエレキギター生活 ~エレキギターを120%楽しむためのお金の使い方~
はじめに
みなさま、こんにちは!
Music School オトノミチシルベにて、東海地方(愛知・岐阜)のギターレッスンを担当している講師の古田竜之介です。
エレキギターを始めたい!
・バンドアニメに憧れて
・レトロブームで流行りの、シティポップなギターを弾いてみたい
・昔やってみたかったギターを今こそ始めたい
などなど、エレキギターを始める動機は十人十色、人それぞれです。
そんな皆様が最初に直面するのは「まずどんな機材を揃えればいいの?」というカベ!
というわけで今回は、私のギタリストとしての経験やギター講師として数々の生徒様に接してきた知見をもとに、可能な限り予算を抑えた初心者向けオススメ機材を紹介させて頂きたいと思います!
3万円でエレキギターは始められる?
私がギターを始めたのは14歳、中学3年のころでした。
当時とにかくカッコいいことがやりたくて、候補に上ったのがBMXか、エレキギター!
(BMXというのは、自転車で飛んだり回ったりするスポーツです)
しかしBMXはどれだけ安くても自転車本体だけで5万円オーバー。ヘルメットなど周辺機器を買うと10万超えます…。
それに比べて、ギターは3万円あれば何とか必要なものは揃いそう!
そんな理由でギターをはじめるに至ったのでした。
やっぱり予算って大事ですよね。
古田少年が最初に買ったギター
私がはじめてギターを買ったのは、ネット通販で3万円くらいの初心者セット。ギター本体にアンプ、チューナーやシールドなどなど、ひとまずエレキギターを始めるだけなら十分な機材が同梱されていました。
ただ、ここで予想外の出来事が…
アンプから出てくる音が、何か思ってたのと違う!
ロックでよく聴く、『ギュワーン!』というかっこいい音が出ない!
これは当時の初心者セットに同梱のアンプはクリーンサウンドしか出せないものも多く、それに気づかないまま購入してしまっていたことが原因です。
父親が矢沢永吉ファンだった為、幼い頃からロックギターのサウンドは聴き慣れていたので、鳴らした瞬間「この音じゃない!なんか違う!」と思いました。
今でも生徒さんから、「買ったアンプから出る音がイメージと違う…。」というご相談はよく頂きます。 ギター本体はもちろんのこと、セットを購入する場合は同梱されているアンプの種類や機能も出来るだけ下調べしておくことをオススメします。
通販で買うか、店舗で買うか
まず結論から言うと、私は店舗での購入を推奨しています。
楽器はまず工場で製造され出荷された後、購入者の手元に渡る前に各店舗によって細かな調整が施されます。
店舗のスタッフの方々が細かなところをしっかり調整してようやく気持ちよく弾ける状態になるので、基本的には店舗でのご購入をオススメしています。ただし!例外として、店舗が出店しているオンラインストアでの購入はアリだと思います。理由はカンタン。細かな調整を店舗で行ってから通販に出しているので、楽器のコンディションはお店で購入する場合と遜色ありません。明らかに詐欺っぽいページで売られているものは論外として、しっかりと「〇〇楽器店オンラインストア」のように銘打っている通販での購入は、アリです!
中古が新品か論争について
こちらも結論から、私は新品購入をオススメします。
理由は、中古品は状態の悪いものも多く、状態の良し悪しの判断がつきづらい初心者にとっては新品の方がリスクが少ないからです。
ただし!いい中古品を見つける方法はちゃんとあります。これはとてもシンプルで「良いお店を選ぶ」、これだけです。
楽器を愛していて、しっかりした技術をお持ちのお店は、プライドにかけて状態の悪い楽器を絶対に店頭に出さないため、新品より安く、良い状態のものが手に入ります。とは言っても、いいお店を見極めるのも最初のうちは難しいですよね…。というわけで後ほど特に愛知、岐阜で楽器店をお探しの皆様に向けて、僕が心から信頼しているお店を紹介させて頂こうと思っていますので、お楽しみに!
↑私が最近中古で購入したギター。1996年製のFender USA エリック・クラプトンモデル「ブラッキー」
オススメの楽器機材
いよいよここからは、私がオススメする機材を紹介していきたいと思います!
ギター (Bacchus Universe Series)
種類やカラーリングも豊富!スペックだけ見れば10万円以上でもおかしくないようなシロモノですが、なんとお値段は驚愕の2万円前後!Bacchusさんの企業努力には頭が下がります。
私が個人的に素晴らしいと思うのは、特にネック!
(細長い、握って弦をおさえる部分です。)
かくいう私も高校3年間、Bacchusのエレキギターで練習やライブをしていました。
アンプ (JOYO JA-02 Ⅱ)
日本の住宅事情は、楽器演奏に厳しいものがありますよね。そこで大切なのは「いかに音量を抑えてカッコいい音が出せるか」。
その中でも、低コストでオススメなのがJOYO JA-02 II。もちろん私も所持しています。
小さいのに結構ロックな音が出るのですよ!!
ちょっとマニアックかもしれませんが、あのボブ・マーリーに認められたスーパーギタリスト、ジュニア・マーヴィンの音に近い。
しかもこのアンプ、Bluetoothスピーカーにもなるので、音楽鳴らしながらギターを弾いて合わせることもできる。さらに充電式なので電源コードいらず。カラーリングも豊富!そして一律¥7,700。驚きのコストパフォーマンスです。
シールド (CANARE)
シールドというのはギターとアンプなどの機材を繋ぐケーブルのこと。
このCANAREのシールドは定番中の定番。つまりそれだけユーザーから永きに渡り信頼されているという事実に他なりません。とにかく頑丈でリーズナブル。安いサイトだと¥1,980で購入可能です。
私も常に持ち歩いています。
その他周辺機器
あと必要なものは、ストラップ(ギターを肩にかけて安定して演奏するためのアクセサリー)、チューナー(チューニングをするための機械)、そしてピックくらいです。
ストラップ、ピックは店舗でもネットでも激安で売っていますし、チューナーに関してはスマートフォンの無料アプリで十分。 こだわりたくなったら、後々買い足せばOKです!
上述したギターが¥20,000、アンプが¥7,700。
それにこれらの小物を加えたとしても、3万円以内で充実したギターライフをスタートさせることは可能です!
関連記事:
愛知・岐阜でオススメの楽器屋さん
前述した、私が心から信頼している愛知・岐阜の楽器屋さんを三店舗紹介させて頂きます。
ACTBASE (中古)
いつも私がギターのメンテナンスをお願いしているお店です。リペアやメンテナンスの技術はもちろん素晴らしいのですが、置いてある楽器は本当に良いものばかり。
クオリティへの拘りがありながらも、初心者のみなさまに向けての商品展開もしっかりされているところも素晴らしいです。
Good Times Roll Guitar Shop(中古)
こちらも私がギターのリペアでお世話になっているお店です。
名古屋市のど真ん中から少し逸れた、隠れ家的な一軒。
店主は、ギター製作専門学校の講師をされていたこともある筋金入りの職人さん。
さらに人当たりもよく丁寧な接客で、気持ちよく楽器選びに集中できます。
置かれてある楽器はバッチリ調整されており、弾きやすくて音もいいのに、安い!というシロモノがたくさん置いてあります。
松栄堂楽器 県庁前店
新品、中古まんべんなく、リーズナブルな楽器を中心に展開されておられる楽器屋さんです。他ではあまり見ない楽器も多く、頻繁にSALEも行っておられるため、リーズナブルに面白い楽器をゲットすることができます。
まとめ
色々書いてしまいましたが、
初めての楽器選びで1番大切なことは、
「テンションが上がるかどうか」です。
見た目が好き!憧れのあの人が使っている!
などなど、深く考えずインスピレーションで選んでしまっていいんです。
楽器を見てテンションがあがれば、手に取る回数も増え、必然的に練習時間も長くなる。だから上手になる!
というわけで、皆さんがご自身の「好き!」を信じて、豊かなギターライフを過ごして下さる事を切に願っております。
この記事を読んだ方にオススメ
古田 竜之介
15歳でギターを始め、ブルースギターに心酔。
ジャムセッションやブルースバーでの演奏を行う。
丸本修士氏(guitarist)に4年間師事し、音楽理論及びポップス、ロック、ジャズ等様々なジャンルの演奏技術を学ぶ。
その後伊藤寛哲氏(guitarist)に師事、バークリー式ジャズ理論やビバップジャズの演奏、研究に集中し、セッションライブにも参加。
現在ギター講師、ギタリストとして名古屋を中心に活動中。
犬山市公式ソング、「輝け!INUYAMA」のギターアレンジ、レコーディングを担当。
「とりあえずギターを鳴らしたい!
この曲が弾きたい!
このジャンルを極めたい!
などなど皆様のご要望を達成する為、
お一人お一人に沿ったレッスンのメニューを組み、
より演奏を楽しんで頂けるようにサポートしていきます!」