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『キモチはオトに、変えられる』プロミュージシャン直伝の音楽教室
『キモチはオトに、変えられる』

プロミュージシャン直伝の音楽教室

【女性&お子様ベーシスト必見!】フィンガリング効率をUPさせるためのポイントとは?

皆さんこんにちは、ベース講師の高原未奈です。

ベースを始めて日が浅い人から、レッスン中にこんなお悩みをよく伺います。

・弦を押さえるとビビってしまう(ビリビリと音が鳴ってしまう) ・押さえている指以外の指が浮いてしまう ・長時間弾いていると疲れてしまう ・左手の動きが多いフレーズはそもそも弾けない

そして高確率で耳にするのが 「私(俺)って、左手の押さえる力が足りないのかも…」というワード。

それ、もしかして、左手の”押さえる力”のせいじゃないかもしれません! 上記の悩みを解決するためには、左手の押さえる力が必要なのも事実です。 でも、しっかり押さえられなくしている原因は、左手以外の部分にある可能性があります。 その原因を取り除けば、無駄に力を使う事がなくなり、左手がだいぶ押さえやすくなると思います。 その原因というのは、大きく分けて2つ。 「フォーム」と「ベース」の問題です。

フォームの問題:右手編

右手側で大切な事は「ベースをがっちり固定する事」です! これが出来ていないと、弾いてる時にネックが揺れてしまい、無駄な力が入ってしまいます。

しっかり固定する為にポイントになるのは、 ①ベースを体に密着させる (固定度30%) 立って弾く時はベースが体から離れる状況にはならないと思いますが、注意するべきは座って弾く時です。 しっかりベースを体に引き寄せて、股関節の上にベースを乗せるようにしましょう。 ②体に対してベースを左斜めに構える(固定度50%) 自分から見て、ヘッドが30度くらい前になるように、ベースを持ちます。 ③ベースのヘッドが斜めに上がるように構える(固定度70%) 地面と30~45度位に傾けるイメージです。右足が上になるように足を組むと構えやすいです。 (骨盤の歪みや腰痛にはお気をつけ下さい)

④右腕の真ん中あたりがベースのボディの上に乗るようにする(固定度100%)

①~③までが出来ているとベースのボディはお腹の右側に来ていると思います。 そのボディの上に右腕を乗せる時に、手首側を乗せるのではなく(NG画像)、 もう少し肘側を乗せるとよりベースが固定され、ネックは動きにくくなります。

ライブでどれだけ激しく動いても、歩き回っても、飛んだり跳ねたりしても、 右手でしっかり固定できていると、左手がぶれないで安定して弾けます。

フォームの問題:左手編

左手で大切な事は「親指の位置」です! 人差し指~小指の4本の動かしやすさは、親指で決まります。

①親指の位置はネックの真ん中に

②親指は真っ直ぐ&手の平をネックにつけない

下の画像のように、親指が横向きになり、手の平がネックについてしまうような握り込んだ押さえ方をしていると、 人差し指から小指までの開く幅がかなり狭くなります。 横は3フレット分が限界でしょうし、例えば4弦3フレットの後に2弦5フレット(オクターブ)を弾こうとするとかなりキツいと思います。

次の画像のように親指を真っ直ぐにし手の平がネックにつかないようにして押さえると、 横は4フレット押さえる事ができ、オクターブも無理なく弾けると思います。 (「4フレットきついよ!」という手の小さい方は、次のポイントを参考にしてください)

②親指を支点にして手首の位置を動かす

これは女性やお子様に特におすすめしたい弾き方です。私も決して手のサイズは大きくありません。 そんな私でも、このポイントを意識することで4フレットにまたがるフレーズを弾く事ができるようになりました!

手首の位置を緑のラインで示したのですが、少しずつずれているのが分かりますか?同時に親指の向きも少しずつ斜めになっています。 親指を軸にして回すようにして1フレットずつ押さえると、手首や親指の向きを固定したまま弾くよりずっと押さえやすくなります。

ベースの問題

①ネックが反っている ベースは木なので、湿度や乾燥に弱いです。湿度や乾燥によって、ネックが反ってしまう事はよくあります。 ネックが反っていると、音がビビってしまったり、ネックと弦の幅が開きすぎて押さえづらくなります。

ネックが反っているか確認する方法 →1フレットと最終フレットを押さえて、紙1枚分くらいのすき間があるのがベスト ※ネックの反りを直す方法は長くなるので割愛します。 自分でやるのは恐い、、、!という方は、ベースを購入した楽器屋さんに持っていけばやってもら える店舗もあると思います。

②弦高が高すぎる ネックは反っていないけど、ネックと弦の幅が開きすぎて押さえづらい場合は、弦高が高すぎるのかもしれません。 下げすぎると音がビビってしまうので、少しずつ下げながら調整しましょう。 ※弦高の下げ方についても長くなるので、ご要望があればまたの機会に!

おわり

以上、フォームとベースの問題を解説しました。 これらがOKなら、途端に左手の押さえる力がつく!という話ではありません。残念ながら。 冒頭にも言ったように、練習を重ねていくうちに身につく力です。 正しいフォームを意識した上で、ベースの状態が良好な上で、練習していった方が、 左手に無駄な負荷をかける事なく、押さえる力をつけていけると思います。 是非頑張って練習してみてくださいー! 

高原 未奈

オトノミチシルベ ベース科講師。

2012年、ベーシスト・音楽プロデューサーの亀田誠治氏が主催するベースコンテスト 「第一回亀田杯ベース選手権大会」にファイナリストとして進出。 現在はスリーピースバンド「eStrial」の活動、サポート業を中心に活動している。

【主なサポート歴】

堺正章:ブルーノート東京ライブサポート

はなわ:映画「翔んで埼玉」主題歌『埼玉県のうた』レコーディング参加

ジェジュン:レコーディング参加

花たん:韓国2daysライブサポート

その他にも SOOHYUN(U-KISS)、JUN(U-KISS)、松岡侑季、美弥るりか、斉藤朱夏(Aqours)、宮崎歩、楠田亜衣奈、chay、LovendeЯ、宇宙まお、ウソツキ、手島いさむ(ユニコーン)、amenoto、佐藤寛之(ex.光GENJI) など多数参加

高原 未奈先生のレッスンはこちら

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