【妥協なし】ギタリストの椅子選びはココに拘れ!
なんでもリモート、自宅から出来る事が増えた時代
こんにちは!オトノミチシルベギター講師の西山昌一郎です。
ここ最近はすっかりリモートワークも定着し、 自分の受け持つ生徒さんにも週の半分は自宅で仕事、なんて方も多いです。 中には勤めている会社(大手)がオフィスを引き払ってしまって、 「これからずっとリモートワークになりそうです」という方まで! PC一つあれば出来る仕事も多くなり、無駄なコストは徹底的に省かれていく時代になりました。
自分は、コロナ禍の前より作曲、レコーディング、レッスン等で自宅に居る時間が長く、自宅が住居兼仕事場です。 レコーディングの際はスタジオに行くこともありますが、機材の発展や納品のデータ化により、 担当ディレクターやアレンジャーが自宅に来て録音を監修してくれる機会も多いです。
そしてライブの時も外に出ますが、最近だとSYNCROOM、AudioMovers等のリアルタイム音声通信の発展により、「それぞれが家に居ながら、もっと気軽にライブ配信ができないか?」ということをテスト段階にあります。 実際にそういった「全員リモート」でのライブをやっている方は既に多くいますよね。
家での生活の大半を過ごすツールの大切さ
こうした時代に突入したからこそ、個々ではどう自己投資していけばよいのか? と、考えたことはありませんか。
趣味の楽器もギター、ベース、アンプ、エフェクターなど楽器類だけが全てではないと考えています。
ギターベースを弾くとき、DTMをやるとき、そして仕事をするときのデスク、椅子、気にしていますか?
これからの人生、長い間そこに座り、そのデスクで音楽や仕事をすることになります。 「快適」「健康的」というのは仕事も趣味も共通で最低限必要な事だと考えています。
そして「最低限」というのは普段の生活でとても見落としがちです。 今回は、楽器そのものではなく快適、健康という事を意識した自己投資のお話です。
<チェア編>
■ チェア探し
起きている間、長時間身体を預ける椅子。 これが快適面、健康面に大きな影響を及ぼす事は言うまでもありません。 自分の場合、レコーディングスタジオに行くと何種類かのワークチェア(オフィスチェア)が、 どのスタジオでも鎮座していることに気が付きました。
とにかく長丁場になる事の多いレコーディング。 ところがスタジオから帰ってくると、家で録るよりも身体的に疲れていない事に気が付いたんです! 何せずっと座っていたのに腰も足も痛くなっていない!(ここめっちゃ大事!!!)
チェアのデザインもシンプルで、カッコいいなと思ったので、詳しく聞いてみたところ
というメーカーに辿り着きました。 両方ともオフィスチェアや家具を作っている会社で、高品質な商品で有名なようです。
■ 試座へ
さてメーカーが分かったところで試座の為【大塚家具】へ!
因みに初めて入りました笑 更に実際にギターを持った状態で座りたかったので持っていきました笑
ギター無しで座った感じはどのメーカー、モデルも素晴らしく、 今まで使っていた椅子と比べて圧倒的に楽、座った姿勢が制御、サポートされます!
オカムラ製作所のコンテッサ、バロンはフラットな座り心地と、 体制がやや前傾姿勢になるモデル(PC操作の快適性を追求している)があり、 ハーマンミラーのアーロンは深く腰掛けれるモデル(腰のフィット感とリラックス感に特化)があり、 目的に合っていればどれを買っても良いな思いました! 人によって好みが分かれるのでまずは試座をお勧めします!
■ 拘りたいポイント
さて、ここでギタリスト的拘りポイントがあります!
①ひじ掛け
そう、ギターを弾くときにひじ掛けが邪魔になってしまうんですね。 ひじ掛けが下に移動するモデルもありましたが、自分や多くの弦楽器プレイヤーにとって使う機会はなさそうなのでひじ掛け無しのモデルに絞ります。
②前傾姿勢の方がギターなどの楽器は弾きやすい
次に姿勢です。これはソファに座ってギターを弾くイメージをしてもらえれば分かりやすいんですが、 深く腰掛けると弾きにくくないですか? そして座ってギターを弾くときは、そもそも少し前屈み状態になる人が多いと思います。 PC操作に適した前傾姿勢モデルが自分にはピッタリ来ました! 勿論、譜面を書いたり、DTMをやるのにも前傾姿勢が良いでしょう。
③ヘッドレスト
曲が浮かばない時、練習に行き詰まる時、仕事でも一呼吸置きたい時はありますよね。 そんな時ヘッドレスの有無は快適性に大きく影響します。 こいつがあればリラックスしたり、ちょっとウトウトしても首が変な風に曲がって痛くならない!
導入したチェアと集中力の向上
こうして、家具店で一時間以上ギターを持って色んなイスに座っていました笑 その結果、自分はオカムラ製作所<バロンチェア>を導入しました。 上記した、楽器プレイヤーならではの拘りポイントも全てクリアしています。
自宅での長時間作業も苦にならなくなりました。 長い時間身体に余計な負担がかからないのは、集中力を上げ、継続させます! つまり楽器の練習でも作曲でも、仕事でも一番の生産性向上につながると考えています。 たった今も、もちろんバロンチェアに座って執筆しています。
あえて欠点を上げるなら
一点だけ、長い間使うと当然座面が汚れたり毛羽立ってきます。
経年消耗なので当たり前ですが、オカムラ製作所さんはオフィシャルで座面カバーを販売していません。 これには理由があって、カバーを付けるとメッシュの通気性機能を損なうからだそうです。
尚、対策としては社外品で座面カバーを購入。 もしくはカバーよりは高額にはなると思いますが、座面ユニットそのものの交換をオカムラ製作所で行っているそうです。 中のクッションも消耗品と考えると何年かに一度座面自体を交換しても良いかもですね!
自分は3年以上使っていますが、今のところクッションのヘタリはあまり感じないので600円くらいの座面カバーを付けています。
まとめ
楽器以外の我々の日常に目を向け改善する事で、結果、大きな能率UPを得て、 これまでより多くの成果や財産を生み出すと考えています。こういった意味で今回「自己投資」と表現しています。
今回紹介したチェアは値段は決して安くないです! しかし、良いものを長期間使えばいいのです。長い目で見ると、快適性や健康面など含めてコスパも安くなると考えます。
そして良いもので座ることで自分に喝も入ります。
自宅での楽器練習、そしてリモートワークなんかに是非検討してみてください!
次はデスク編をお送りします。
西山 昌一郎
ギタリスト、アレンジャー。 リットーミュージック「ギター・マガジン」誌コンテスト「2016 Guitar Magazine Championship vol.9」 グランプリ受賞。 2012準グランプリ受賞。
日本大学文理学部卒業。同大学Jazz研、慶応大学クロスオーバー研究会所属。在学中より、プロとして活動を始める。
アニメジャパンフェスティバルAJF NeoGeneration2013ハウスバンド、織田哲郎、マキタスポーツ(Fly or Die)、Kinki Kids、柊木りお、アキシブProject、GALETTe、ANNA☆S、渡辺宙明、堀江淳、五條真由美、チャン・リーメイ、マスダシマイ、asfi、sonymusic劇団ハーベスト、執事歌劇団Tact、ツートン青木、青木隆治、Voice、ユージソン、やないけいこ、金色のコルダ、アンジェリーク、三國無双、戦国無双シリーズ、楽器フェア2016JVC KENWOOD社デモンストレーター等々、レコーディング、アレンジ、コンサート、TV撮影等に参加。
ギター、ウクレレ講師としても、一般生徒の他に、ギタートレーナーとしてGAKU-MC(EASTEND+YURI)、MIKI(SoundHorizon)等を担当。
1983年、福井県生まれ、富山県育ち。奥山雄樹、松原正樹、鈴木健治に師事を受ける。