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『キモチはオトに、変えられる』プロミュージシャン直伝の音楽教室
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プロミュージシャン直伝の音楽教室

ベース初心者必見!弾き方解説、TAB譜の読み方、コード進行と楽曲例のおすすめ紹介

みなさんこんにちは!
この記事に辿り着いたベースを始めたばかりのみなさんは、新しい楽器に挑戦するワクワク感と同時に疑問や不安を抱えているのではないでしょうか?

「ピック弾きと指弾き、どっちで弾くのがいいの?」

「TAB譜ってどうやって読むの?」

「コードって何?」

「どんな曲を練習すればいいの?」

この記事では、ベース初心者にとって知っておきたい基本的な事柄を丁寧に解説します。また、コードの基本から王道のコード進行や参考楽曲、上達のためのコツなども紹介していきます!

ベースを始めたばかりのあなたに、この記事が役立つ情報を提供できれば幸いです。それでは早速進めていきましょう!

指弾きとピック弾きの違い

ベースを手に入れた後は、ピック弾きと指弾きのどちらを選ぶべきか迷うかもしれません。最終的にはどちらもできるようになるのが理想ですが、まずは自分の好みの音や、憧れのアーティストの奏法を参考にしてみるのがおすすめです。指弾きとピック弾き、それぞれの特徴を理解した上で楽しみながら練習を重ねていきましょう。

ここではベースを弾く上で最も一般的な奏法3種(指弾き・ピック弾き・指弾きの派生系「スラップ」)について動画による演奏例を交えて紹介します。ぜひ参考にしてみてください。

指弾き

指弾きは、ピック弾きでは不可能な柔らかい音色を出すことができるのでジャズやブルースなどのジャンルに適しています。反面、指への負担が大きく、音量が出しにくいのがデメリットです。指弾きを始める際は、人差し指と中指の使い分け、ミュートの方法、ゴーストノートの入れ方などの基本テクニックを身につけましょう。また、指弾きの代表的な奏法の一つに「スラップ奏法」があります。これは、親指で弦を叩き、人差し指で弦を引っ張るという奏法で、ファンクやポップスなどのジャンルでよく使われます。

ピック弾き

ピック弾きは、はっきりとした音を出せ、音量も出しやすいのがメリットなのでロックやメタルなどのジャンルに適しています。また、ピックを使うことで指への負担が軽減されます。一方で、ピックを落としてしまうリスクがあるのがデメリットです。ピック弾きを始める際は、ピックの持ち方、ダウンストロークとアップストロークの使い分け、ミュートの方法などの基本テクニックを身につけましょう。

初心者の方は、まずは自分に合ったスタイルを見つけることから始めてみてください。自分の演奏したい曲やベーシストの演奏方法がピック弾きなのか指弾きなのかを調べるのも手段の一つです。好みのスタイルが見つかったら、そのスタイルに適した奏法やテクニックを磨いていきましょう。最初は慣れないかもしれませんが、練習を重ねることで上達していきます。ですがピック弾きと指弾きの両方を練習し、それぞれの特徴を理解することも大切です。将来的には、ピック弾きと指弾きの両方ができるようになり、曲に合わせて使い分けられるのが理想です。

タブ譜の読み方

ベースを始めたばかりの頃は、TAB譜の読み方に戸惑うかもしれません。でも大丈夫です!ここではTAB譜の基本的な読み方をわかりやすく説明していきます。

まず、TAB譜とは何でしょうか? TAB譜は主にギターやベースなどの弦楽器で使われる記譜法です。五線譜とは異なり、楽器の弦とフレットの位置を直感的に表現しているので、初心者でも比較的簡単に読み取ることができます。

ベースのTAB譜を見るときは、まず弦の本数に注目しましょう。通常、ベースは4本の弦を持っています。TAB譜の一番上の線が1弦(最も細い弦)で、一番下の線が4弦(最も太い弦)を表します。そして、線上の数字がフレットの位置を示しています。数字が大きいほど、音程が高くなります。

例えば、以下のようなTAB譜があるとします。

(e.g. 1)

この場合、4弦(E)の3フレット、5フレット、7フレット…と順番に押さえていくことを表しています。このようにTAB譜を読み取ることで、どの弦のどのフレットを押さえればよいのかがひと目でわかるようになります。

ただし、TAB譜にはリズムや音の長さの情報が含まれていないことがあります。その場合において曲のリズムに乗って正しく演奏するためには、別途音源を聴いたり、五線譜と併用したりする必要があります。

(e.g. 2) TAB譜自体に音の長さ(音価)が書かれていない例。音価はTAB譜とリンクされた上段の譜面で確認する
(e.g.3)TAB譜自体に音の長さ(音価)が書かれていない例。音価はTAB譜とリンクされた上段の譜面で確認す(e.g. 2e.g.3もTAB譜に記載されている内容は同じですが、音価が違えば異なる演奏になります)

上のTAB譜を実際に弾いてみると、下の動画のようになります。

初めはゆっくりでも構いません。TAB譜を見ながら、一つ一つの音を確認しつつ練習を重ねていきましょう。慣れてくれば、TAB譜を頼りにベースラインを組み立てられるようになるはずです。特に、簡単な曲であれば、初心者の方でも音源を聴いてTAB譜を見ればなんとなくその曲を弾けるようになるでしょう。

TAB譜を読みながら弾いてみよう

上で紹介したTAB譜の読み方がわかってきたら、実際にベースの演奏に挑戦してみましょう。

ここでは冒頭で紹介した『ピック弾きと指弾きの違い』の動画で演奏している4小節程度のフレーズをTAB譜にしましたので、動画の演奏も参考にしながら演奏してみましょう。

指引きの例…i は人差し指で、m は中指で弾くことを表します。

ピッキングの例①…ピックを上から下に振り下ろす『ダウンピッキング』で弾いてみましょう。

ピッキングの例②…ピックを上下交互に動かす『オルタネイトピッキング』に挑戦してみましょう。2小節目と4小節目は裏拍から入るので、『アップピッキング』で入ります。

スラップの例…一気に難しくなるので読み飛ばしても大丈夫ですが、腕を磨きたい方はチャレンジしてみましょう!
親指で弦を叩く『サムピング』を基本に、アクセント(>)のついた音符では人差し指で弦を引っ張ります(『プル』)。
×印の音符は『ゴーストノート』とよばれ、×印の音符は『ゴーストノート』と呼ばれ、弦は弾くものの左手を弦に軽く触れて音程をはっきりさせないようにします。
スラップの詳しいやり方は様々な記事や動画で紹介されているので興味がある方は調べてみてください!

音名(ドレミ=CDE)の読み方と場所

TAB譜は初心者にとって便利な表記法ですが、音名や音の位置を理解することも非常に大切です。ベースを弾く上で、音名と位置を理解することは、TAB譜に頼るだけでは得られない多くの利点があるのです。

さて、ギターやピアノを演奏する仲間から「コード」という言葉を耳にしたことはありませんか? コードとは、複数の音を同時に鳴らすことで形成される和音(=コード)のことを指します。例えば、Cメジャーコードは、C(ド)、E(ミ)、G(ソ)の音で構成されています。

ここで突然アルファベットが出てきて困惑されていませんか?
これは音名(ドレミ)をアルファベットで表したもので、特にコード(和音)の表記でよく使われます。
ド=C、レ=D、ミ=E、ファ=F、ソ=G、ラ=A、シ=B
とそれぞれ読むので、ぜひ覚えておきましょう。

今回詳細は割愛しますが、ベース初心者の方はこの「コード」のルート音、つまり一番低い音(前述で例えたCメジャーの場合はC=ド)を弾くことで、他の楽器と一緒に演奏することができます。ベーシストがコードのルート音を弾くことで、音楽に土台ができ、他の楽器がその上に旋律を奏でることができるのです!

では、ベース上でのC D E …(ドレミ)の音はどこにあるのでしょうか? 以下の図を見てみましょう。

この図は、ベースの4弦(低音弦から順にE、A、D、G)と、フレットの位置を表しています。数字は、開放弦からのフレット数を示しています。

まずは、開放弦の音名を覚えましょう。

– 1弦:G(ソ)(一番細い弦)
– 2弦:D(レ)
– 3弦:A(ラ)
– 4弦:E(ミ)(一番太い弦)

これはチューニングする時にも使う音なので既に知っている人も多いのではないでしょうか?

次に、各弦上のフレットに対応する音名を確認していきます。

(音名の上または下についている線はオクターブ違いを表しています)

この図を見ると、例えば4弦の1フレットはF(ファ)、3弦の2フレットはB(シ)、2弦の3フレットはF(ファ)であることがわかります。

先ほど紹介したCメジャーコードのルート音であるC(ド)は、3弦の3フレットで弾くことができます。前述しましたが、ベース初心者の方が他の楽器の方と一緒に簡単な演奏をする際は、このようにその時に鳴っているコードのルート音を弾くことで楽しむことができます!

初めのうちは、低音部分の音名と位置を中心に練習し、徐々に他のポジションにも挑戦していきましょう。なお、この記事では初心者向けに基本的な内容を説明しているため、多くの詳細な情報は割愛しています。ベースを弾く楽しさを感じながら、音名と位置を覚えていってください。きっと、バンドで演奏する喜びを感じられるはずです!

王道のコード進行をマスターしよう

上で紹介した指板上のドレミの場所がわかってきたら、実際に演奏してみましょう。
でも、どんなふうに練習すればわからないのが初心者ベーシストの皆さんが抱える、よくある悩みだと思います。

コードの土台となる音を担うベースを演奏する上でよく使われるコード進行を覚えておくと、簡単な伴奏であればあらゆる楽曲に対応できる力が身につくでしょう。ここではJ-POPで使われる有名なコード進行を動画での演奏例とともに3つご紹介します。

ここで紹介するコード進行はすべてキーをC(Am)で表記します。
楽曲によってキーは異なるので当然コードの名前も変わります。演奏の際は実際の楽曲のキーに合わせて弦を押さえる場所をずらす等で対応します。

カノン進行

クラシック音楽の中でも有名な「カノン」に用いられているコード進行。2020年代に入ってからはこのコード進行はあまり聴くことがなくなってしまいましたが、あなたの知っている楽曲にカノン進行が使われていることは意外に多くあるかもしれません。

  • ENDLESS RAIN(X JAPAN)
  • 愛を込めて花束を(Superfly)
  • Dragon Night(SEKAI NO OWARI) など

丸サ進行

「丸の内サディスティック(椎名林檎)」からその名で呼ばれるコード進行。おしゃれな印象が特徴的で、同曲のみならず多くのヒット曲でもさらにおしゃれなコードにアレンジされる等、形を変えながら使われています。

  • I LOVE…(Official髭男dism)
  • 愛をつたえたいだとか(あいみょん)
  • 夜に駆ける(YOASOBI) など

小室進行

日本の音楽界のレジェンド 小室哲哉氏が手掛ける楽曲の多くで聴けることから名付けられたコード進行。マイナーコードから始まる緊張感から最後のメジャーコードで霧が晴れるような安心感をドラマチックなまでに表現。コード進行で楽曲の世界観が変わるというのはすごいと思いませんか?

  • 炎(LiSA)
  • Get Wild(TM NETWORK)
  • さよならエレジー(菅田将暉) など

コード進行を覚えることは、ただフレーズを丸暗記するよりも楽曲に対する深い理解を得ることにつながります。
一つのコードの中でどのようなリズムで弾かれているのかは曲によって異なります。あなたが弾いてみたい曲ではどのようなコード進行でどのようなリズムで演奏がされているかに耳を傾けることで、より練習が充実したものになるはずです。

(おまけ)リズム感を鍛えるトレーニングや、音作りの基本

ベースを弾く上で、リズム感は非常に重要な要素です。コードやコード進行を覚えることも大切ですが、それ以上に重要なのがリズムです。

ベーシストはドラマーと共に”リズム隊”と呼ばれるように、バンドの土台となるリズムを担っています。そのため、正確で安定したリズムを刻むことが求められます。リズム感を鍛えるには、日々のトレーニングが欠かせません。コツコツと練習を積み重ねることで、確かなリズム感を身につけていきましょう!

初心者の方におすすめのリズムトレーニング

リズム感を養うには、メトロノームを使った練習が効果的です。まずは、ゆっくりとしたテンポ(60〜80bpm程度)で、メトロノームに合わせて単音を刻んでみましょう。慣れてきたら、徐々にテンポを上げていきます。また、8ビートや16ビートのリズムパターンを練習するのも効果的です。リズムパターンを繰り返し弾くことで、体にリズムが染み込んでいきます。

さらに、音楽に合わせて練習することも大切です。好きな曲を選び、ベースラインに集中しながら一緒に演奏してみてください。曲のリズムに乗ることで、自然とリズム感が養われていきます。

こちらも指弾き・ピック弾きどちらでもできるようになるのがベストです。余談ですが、たとえばピック弾きができるようになってきたとして、同じテンポ・同じようなフレーズを指弾きで同じように弾こうとしても「あれ…?できない…!」となることがよくあります。(初心者ベーシストあるあるです)

アンプでの音作りの基本

ベースの音作りは、アンプの設定によって大きく変化します。初心者の方は、まずアンプの基本的な機能を理解することから始めましょう。

多くのベースアンプには音量を調節する「ボリューム」のほかに、『イコライザー』と呼ばれる音色をつくるつまみがあります。「ベース」「ミドル」「トレブル」とそれぞれ役割が異なるつまみがあり、「ベース」は低音域、「ミドル」は中音域、「トレブル」は高音域の音量をそれぞれ調整します。これらのつまみを調整することで、自分の求める音質を作ることができます。

下の画像と音源で、イコライザーの設定による効果を確かめることができます。ぜひ音作りの参考にしてみてくださいね。(音源ではピック弾きで演奏しています。)

イコライザー(「ベース」「ミドル」「トレブル」)が全て基準値の状態
ベース(低音)を上げた状態
ベース(低音)を下げた状態
ミドル(中音)を上げた状態
ミドル(中音)を下げた状態
トレブル(高音)を上げた状態
トレブル(高音)を下げた状態

初めは、つまみを中央に合わせた状態から始め、少しずつ調整していくのがおすすめです。音の変化をよく聴き、自分の好みの音質を見つけていきましょう。また、指弾きかピック弾きかといった弾き方の違いや、弾く曲のジャンルやバンドのサウンドに合わせて音作りを変えるのも効果的です。

ただし、アンプの設定は無限の組み合わせがあるため、初心者のうちは深入りし過ぎないように注意が必要です。まずは基本的な設定で練習を重ね、徐々に音作りの幅を広げていきましょう。

コード進行をマスターすることも、リズム感を鍛えるトレーニングも、音作りの基本も、継続的に練習することが上達への近道です。ベースを弾く楽しさを感じながら、日々の練習を積み重ねていきましょう!

おわりに

今回はピック弾きと指弾きの違いから、TAB譜の読み方、音名と位置、そしてコードの基本から王道コード進行や参考曲の紹介まで、ベース初心者に必要な基本的な知識をお伝えしてきましたがいかがでしたでしょうか?

ベースに限った話ではないですが、大切なのは自分に合ったスタイルを見つけ、コツコツと練習を重ねていくことです!最初のうちは、ピック弾きと指弾きの両方を試し、TAB譜を頼りに簡単な曲から挑戦してみましょう。徐々にコードに対応した音名と位置を覚え、リズム感を演奏を意識した練習を心がけることで、ベーシストとしての力を着実に伸ばしていけるはずです。

ベースの魅力は、他の楽器にはない重厚な響きと、バンドに欠かせない存在感です。シンプルなフレーズでも、ベースがあることでコードの土台ができ、グルーヴが生まれ、音楽に深みが増します。初めは難しく感じるかもしれませんが、諦めずに練習を積み重ねれば、必ず成長できます。

ベース初心者であるみなさんにとって、今回の記事が少しでも参考になれば幸いです。
これからどんどん素敵な音楽を奏でていってください!

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