【プロ厳選】サックスの名演が収録された必聴盤を種類別に一挙紹介!
サックスを始めたら、是非やって頂きたいことがあります。それはバンドや楽団への参加です。
立場や世代が違う人達と意見を交わしながら、一緒に音楽を作っていくという体験は素晴らしいものです。
そこで知り合った人達とまた違うバンドを一緒にやるというようなことになったり、
自分の世界が広がっていきます。音楽や楽器の醍醐味はこういう所にあるのではないかと思います。
バンドや楽団の雰囲気によっては自分の演奏方法を見直さなければならない事もあるかもしれませんが、
練習は裏切りません。乗り越えた時はまた違う自分になれます。
吹奏楽、ビッグバンド、ジャズ・コンボ、演歌、ポップス….
サックスは色々なジャンルで活躍できる楽器なので、必ず仲間に出会えるはずです。
改めて一般的に演奏されるサックス4種類を自分なりの視点で選んだ動画と共に紹介していきます。
楽器やジャンルによる音の違いを感じていただけると幸いです。
【ソプラノサックス】(高音系)
独特な音色と音の高さが印象的。
他のサックスより音を出すための息の量は少なくて良いという利点がある。そのかわり音程を取るのが難しい。
テナーサックス と指使いが同じで、テナーサックス より1オクターブ高い音が出るので、
テナーサックス を演奏してる人が持ち替えで買うことが多い。
Sting universal music japan Twitter Instagram
– Englishman In New York
このイントロの演奏、痺れますよね!ザ・ソプラノサックスという感じがします。
Kenny G universal music japan Twitter
– Havana
ソプラノサックスで有名な人といえば、やはりケニー・Gではないでしょうか。
【アルトサックス】(中高音系)
汎用性NO1
なのでアルトサックスプレイヤーは他のサックスプレイヤーに比べて多い。
何かバンドに入ろうとすると被る可能性が高くなる。
メロディを吹くことが多いので楽しい反面責任も重大。
音色が大まかに
吹奏楽クラシック系とポップスジャズ系に分かれる。
バリトンサックスと指使いが同じで、バリトンサックスより1オクターブ高い音が出る。
Marcel Mule – ソナタ(P クレストン)
クラシックのサックスといえばマルセル・ミュールではないでしょうか。
Charlie Parker – Now’s The Time
ジャズのアルトサックスといえばチャーリーパーカーが真っ先に出てくるはず。
【テナーサックス 】(中低音系)
メロディを吹くアルトサックスを支える役割をする事が多いが、ジャズや演歌ではソロ演奏で目立つことも多い。
音色が吹く人や演奏ジャンルによって全然違ってくる楽器。
ソプラノサックスと指使いが一緒で、ソプラノサックスより一オクターブ低い音が出る。
Sonny Rollins universal music japan Twitter
– St. Thomas
https://youtu.be/UA2XIWZxMKM
ジャズテナーサックス といえば、ソニーロリンズではないでしょうか。
石原裕次郎 テイチクレコード 石原裕次郎オンライン記念館
– 夜霧よ今夜もありがとう
こちらのイントロのテナーサックス も有名ではないでしょうか。
【バリトンサックス】(低音系)
他のサックスを下から支える役割や、他の低音楽器(ベース等)と一緒に動くことが多い縁の下の力持ち的な楽器。
落ち着いて力強い音色はハマると抜け出せなくなる。
バリトンサックスプレイヤーはあまり多くないので、
自分の楽器を持っていると色々なバンドからお声がかかる可能性が上がる….かも。
Gerry Mulligan universal music japan
– Dragonfly
ソプラノサックスの美しい旋律をバリトンサックスが引き継いで演奏していくところが堪らなくかっこいいですね。
バリトンサックスはここまでできるのか!説明不要!
ここからはさまざまなバンド形態の中に出てくるサックスを見ていきたいと思います。
【吹奏楽】
管楽器と打楽器を中心に構成されているグループ。市民楽団などは比較的初心者でも入りやすい。
アルト、テナー、バリトンはほぼ必ず必要とされます。ソプラノは譜面によって必要な時があります。
宝島
アルトサックスかっこいいですね。
アニメ「響け!ユーフォニアム2」ではバリトンサックスでソロを吹いてます。
かっこいい!
TVアニメ『響け!ユーフォニアム2』公式サイト
序曲「春の猟犬」
たくさん吹奏楽の曲を残したアルフレッド・リード作曲。まさに吹奏楽。
シング・シング・シング
https://youtu.be/3onU-StY6H0
ジャズの名曲吹奏楽版
【サックスアンサンブル】
サックスを中心として作られているグループ
ジャズ、クラシック、ポップス
様々なジャンルの演奏があります。
アルト、テナー、バリトンはほぼ必ず必要とされます。ソプラノの出番が他のバンド形態のものより多いです。
Four Brothers
サックス5本!右からソプラノサックス、アルトサックス、テナーサックス、バリトンサックス、バスサックス
演奏会用アレグロ
クラシックのサックスアンサンブルはまた雰囲気が全然違いますね。
【ビッグバンド】
こちらも沢山の社会人バンドがります。バリトンサックスは掛け持ちしてる人もおおいのではないでしょうか。
アルト、テナー、バリトンはほぼ必ず必要とされます。
ソプラノよりフルートやクラリネットの持ち替えがあります。
シング・シング・シング
上の吹奏楽版とはサックスの音色が全く違いますね。
Hit the Ground Running
超絶上手い人たちの集まり
2:12からのアルトサックスソロがカッコ良すぎる
【ジャズ・コンボ】
フロント(ボーカルや管楽器)、コード楽器(和音が出せる楽器)、ベース、ドラムという編成で演奏されることが多い。
ジャズ・コンボにはセッションという文化があり、特定のグループに所属しなくても演奏する機会を多く持てたり、人とのつながりが一気に増える。
アルト、テナーが音域的にポピュラーですが、どのサックスでも参加できます。
Take Five
ジャズで最も有名な曲のうちの一つではないでしょうか。ちょっとアップテンポで軽快な感じですね。
枯葉
ソプラノサックスでのギターとのデュオ演奏です。
【ポップス】
歌がメロディで入ってる場合が多いので、合いの手や間奏で使われる。
アルトが最も使われやすい。
山下達郎 山下達郎 OFFICIAL SITE Warner Music Japan
– Sparkle
https://youtu.be/7ijMDQgvW0o
間奏部分のアルトサックスが最高です。
Billy Joel sony music Twitter Instagram
– Just The Way You Are
邦題は「素顔のままで」
印象的なアルトサックスのフレーズに痺れた方も多いのではないでしょうか。
おわり
という事で、
よく使われるサックス4種類と、それぞれのサックスがバンドやグループの中でどんなふうに使われてるか、
ざっくりとご紹介させて頂きました。
こちらの記事が皆様のサックス選びの参考になれば幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
山岸 友和
中学高校時代、吹奏楽部でテナーサックス担当。
日本大学文理学部ジャズ研でのテナーサックス 、ソプラノサックス経験を経て25歳から本格的に音楽活動を開始する。
ジャズサックスを川嶋哲郎氏に師事、テナーサックスの魅力に囚われる。
ジャズサックスプレイヤーだが、サックスアンサンブルグループ(サックスのみで構成されたグループ)への参加や、Gt福西健実とのデュオオリジナルユニットno-renでの活動、 ビックバンドでの活動、シンガーソングライターのサポート等、ジャズ即興演奏を中心に色々なジャンルの音楽で活動。
サックスという楽器を通じて、音楽の魅力、楽しさ、そして楽しみ方。 さらにサックスそのものの魅力を広めていくことを目標に活動中。
現在 Mambo Magic Orchestraにてテナーサックス 、ソプラノサックス、バリトンサックス担当 Penguinfly(旧 South Line Trippers)にてテナーサックス 、ソプラノサックス、ホーンアレンジ担当