【音源あり】ベーシストに求められる初見、ベースソロ、セッション時のスキルとは?
今回はセッションライブやレコーディングに臨むときの⼼得、メンタルな部分を、
⾃分の経験を踏まえながらお話しようと思います。
会場⼊り
先ずは予定時間より早めに会場⼊りしましょう。遅刻してしまうと、印象が悪くなってしまいます。
そして、挨拶!
⼤きな声で「おはようございます!ベースの〇〇です。よろしくお願いします!」これだけでかなり好印象なはず。
演奏する前のコミュニケーションは何よりも⼤事です!
フリーセッション時
バッキングは分かりやすく、覚えやすいリフを作りましょう。
ドラムパターンをよく聞き、スネアとキックのリズムに合わせます。休符を上⼿く使えば⽴派なリフになります。
フリーセッションはコードがE⼀発(E7orEm7) が多いので、まずはルートと7度を使ってリフを作ってみます。
例1、8ビートパターン
例2、16ビートパターン
更に5度を⾜してみます。
例3、3⾳リフパターン
少ない⾳数でも、印象的で分かりやすいベースラインは、⽿馴染みが良く、
「シンプルで格好よかった。弾き易かった!」と他のパートからの評価も⾼いはずです。
難しいフレーズを弾く必要はありません!リズムがヨレない⽅が⼤事です!
曲が決まっている時
事前に曲が決まっている場合は、しっかり練習していきましょう。
コピーしてどうしても弾けないフレーズは、雰囲気を損ねない程度に簡略化してしまいます。
実は、その曲をコピーしたことがあるベーシスト以外にはバレません。(笑)
更に、ソロが廻ってきても慌てないよう、ソロネタもひたすら仕込んでおきましょう!
事前準備、「仕込み」はとても⼤事です!
ベースソロ
ソロは短過ぎず⻑過ぎず。初⼼者の⽅は休符を取って息継ぎできない⼈が多いようです。
少ない⾳数でも、歌わせ⽅とリズムで聴かすことができます。
特にビブラートを練習しておきましょう。歌で⾔うコブシを効かせます。
エフェクターに頼って⾳⾊で⽬⽴つのもありですね。
そして、できる人はスラップをぶち込みましょう!
見た目も音も派手になるので、効果抜群です。もちろん、できない人は、シンプルイズベストで!
また、ソロ終了の合図が上⼿く出せない⼈は、
弾き終わる、4or8⼩節前を⽬安にアイコンタクト+⼿を上げましょう。
ギリギリで合図を出されると、即座には反応できません。
⾳源資料はいつ届いて、いつ仕込むの?
セッション定番曲以外の曲をやる場合、⾳源や譜⾯の資料が届きます。
平均して、1週間~3⽇前くらいかな。届いたら即、仕込みます。ライブ当⽇も家を出る直前まで練習します。
ただ本番当⽇初⾒で!っていう場合もあるので、その時は少し緊張しながら会場に向かいます。(笑)
初⾒演奏について
セッションライブでの初⾒演奏の場合、その当⽇本番前に必ずリハーサルをします。
ごく稀に本番ぶっつけの初⾒もあります。(汗)
その昔、とあるバンドのベーシストがライブ当⽇に失踪してしまいました。
たまたまその⽇空いてた僕が召集され、本番30分前に譜⾯を渡され、⾳源を聴き、
5曲ほどサポート演奏したことがあります。あの時の緊張感と集中⼒は半端なかったです!!
いやいや、当⽇リハーサルは通常必ず有ります。
筆者は、早めに会場に着くよう向かいます。⾞なら渋滞も考慮し、⼊り時間の1時間半~2時間半前に家を出ます。
早く着いたら、セッティングを素早く済ませ、その⽇の譜⾯をもらい、即座にひたすら読みます!
早く到着する事で時間の余裕ができ、譜読み、練習時間が確保できるのです。
とあるセッションライブ時の⾜元
さて、レコーディングの場合はどうでしょうか?
昔は初⾒演奏が多かったのですが、最近は資料が事前に来ることも多くなりました。
とは⾔っても、その資料が来るのは前⽇の夜中だったり、、、
それでも前もって準備できると、朝の⾞中も気持ちに余裕ができ、コーヒーも美味しく感じます。(笑)
とにかく、初⾒演奏がある場合は時間に余裕を持つこと!
スタジオやライブ会場に⼀番乗りするぐらいの気持ちで向かえば、時間はたっぷりできます。
僕はだいたい1番乗りです。(笑)
実際の譜⾯について
⾳符が全部指定されてることもありますが、その通り弾かなくて良い場合が多いです。
こんな雰囲気で、という意味で全ての⾳程が書いてあります。
ポップスやロックの場合は、コード譜のみの譜⾯が多いです。
具体的なベースラインは⾃分⾃身で作ります。
ト⾳記号でユニゾンフレーズが書いてあったりもするので、ト⾳記号も読めた⽅が良いですね。
やはりタブ譜はあまり使わないです。プロ志向の⽅は、⾳符を読めた⽅が良いでしょう。
筆者愛⽤のiPad譜⾯
最後に
以上、セッションライブ、レコーディング時の⼼得を書き綴ってみました。
どの業界でもそうですが、経験値がモノを⾔います。
セッションなど、気後れせずにどんどん参加していきましょう。
そして、ライブやレコーディングが終わり、機材を撤収し、帰る時。
元気よく「お疲れさまでした!またよろしくお願いします!」と挨拶して帰りましょう!
演奏後のコミュニケーションも⼤事です!
古谷 圭介
横浜国立大学経営学部卒 大学在学中に本格的にベースを始め、ダブルスクールでESP学園に入学。
卒業後は、バンド活動やアーティストのライブサポート、レコーディングを行い、 現在も、数多くのサポートやセッション活動、アレンジなど、多方面で活動中。
ROCKを中心としながらも様々なジャンルをこなすベーシスト。
★ライブサポート、レコーディング、TV収録等参加歴 藤木直人、米倉千尋、Kinki Kids、堂本光一、田村直美、吉田仁美、アイドルマス ター、Live.5pb、寺田恵子、LONEL Y↑D、アイドル教室、雪乃、Salley、パクシ フ、大橋彩香、他多数。