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『キモチはオトに、変えられる』プロミュージシャン直伝の音楽教室
『キモチはオトに、変えられる』

プロミュージシャン直伝の音楽教室

【必見】ドラムペダル調整の基本をプロドラマーが徹底解説します!

はじめに

みなさん初めまして!

オトノミチシルベ 石川県(金沢市)ドラム講師の森谷勘太郎です。

今回はレッスン中でも多く質問を頂く

「ドラムペダルの調整」

について、やり方や必要性について解説していきたいと思います。

ペダルの調整の具体的な調整箇所や方法について知りたい!という方に向けて、私の体験談やオススメの機材も含め紹介していこうと思いますので、ぜひ参考にしてみてください!

ペダル調整って何のためにやるの?

ペダル調整の目的 

ペダル調整をすることにおける一番の目的は、

『ペダルの踏み心地を自分好みにカスタマイズできること』です!

しっかりと目的意識を持って調整を行うことで、ペダルの特性を引き出し演奏性を高めることができます。

ペダル調整を怠るとどうなる?

逆にペダルの調整を怠ると、マイペダルに

「なんだか重いor軽い」

「ビーターがぶれる気がする」

「ダブルが踏みにくい…かも」

などのふわっとした違和感を感じながら演奏することになり、結果としていくら練習してもその成果を演奏に発揮できないという事態に繋がりかねません。

私の生徒で、奮発して『DW9000』というツインペダルを買ったはいいものの調整の仕方がわからずにそのまま使っているという人がいました。

その方は大学生で、「先輩が使っているから買った」と言っていてDW9000の特性などはあまり理解していないようでした。

当時10万円近くするペダルを買ったのに、ほぼ調整を行うことなく初期状態で使っていたため、

・DWのビーターは重過ぎるので変えたほうがいい

・ある程度スピードが出やすいペダルなのでスプリングは緩めにしたほうがいい

といったアドバイスをしました。(その後調整をしたかは定かではありませんが…)

せっかくいいペダルを購入したのであれば、しっかり調整をして真価を引き出してあげたいですよね。そのためにも、自分のペダルの特性や調整方法は理解しておきましょう!

ドラムペダルの調整箇所は?

 1.ほぼ全てのペダルで調整可能な箇所 

主な調整箇所は
・スプリング
・ビーターの長さ、角度

の2点です。 定期的に調整するのはほぼこの2点で事足りるかと思います。 この2点以外はペダルによって調整出来るものと出来ないものがありますので、下記を参考にしてみて下さい。 

2.ペダルによっては調整できる箇所 

スプリング、ビーター以外を調整したい場合、ペダルによって調整できる箇所が違うので事前に調べてみることをオススメします。 

例えば

①フットボードの深さ

②長さ

③チェーンの取り換え・カムの直径、形状 

これらを調整することが可能です。 

しかし、この3点をむやみにいじると、踏み心地だけでなくペダルの特性自体を変えてしまうため、初心者の方は特に注意が必要です。 

まずはスプリングとビーターを調整しつつ、慣れてきたら少しずつ上記3点の調整にチャレンジしてみるのが良いでしょう。

ペダルごとの調整箇所について

ここでは、実際に販売されているペダルを例に挙げて調整可能な箇所を見てみましょう。

調整箇所が少ないペダル 

調整箇所が少ないペダルはDW5000シリーズのペダルです。

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このペダルは調整可能箇所が『スプリングとビーターのみ』です。 そう聞くと少なく感じるかもしれませんが、逆に調整する部分が少ないことで迷いが無くなる、というメリットがあります。 私も以前このペダルを使っていましたが、この2点を触るだけで劇的に踏みやすくなった事を鮮明に覚えています。 特に、ダブルの演奏性は全ペダルの中でもトップレベルに向上したと思います。 

調整箇所の多いペダル 

調整箇所の多いペダルはpearl P-3000シリーズです。いわゆる『デーモンペダル』ですね。 

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このペダルの調整箇所は
・スプリング
・ビーターの角度、長さ
・カムの直径
・フットボードの深さ、長さ
・フットボードのグリップの配置

この5点です。 このデーモンペダルがペダルの中で一番じゃないかと思うくらい調整箇所が多いです。 調整箇所の多さは細かくセッティング出来るぶん中~上級者にとってメリットにもなりますが、正解が分からなくなり迷走し、元のセッティングを忘れてしまう…という可能性も大なので注意が必要です。 

ペダルの調整方法

それでは、実際にペダルの調整方法について写真つきで解説していきたいと思います。

 1.スプリング 

スプリングの調整は、画像の部分のネジを回すことで出来ます。

 2.ビーターの長さ  

ビーターは、画像の部分のネジをチューニングキーで回すことで調整できます。

 3.ビーターの角度 

角度は、画像の部分のネジをチューニングキー、または六角レンチで回すと調整できます。 

画像の場合は六角レンチが必要です。

正しいペダル調整でこんなに変わる!

1.スプリング 

ネジを締めるとスプリングが張り、踏んだ時に重く感じますし、ネジを緩めるとスプリングも緩んで踏んだ時に軽く感じます。 

スプリングの締め具合は踏んだ後の跳ね返りにも大きく関係してくるので、締めすぎや緩めすぎには注意しましょう。 

2.ビーターの長さ 

長くすることで重くなり、さらに音量も大きくなりやすいです。 

短くすることで軽くなり、跳ね返りが強くなるので速く踏みやすくなります。 

ただし、短くしすぎるとビーターの逆側がバスドラムの打面に当たって、最悪の場合破れたりするので注意しましょう。 

3.ビーターの角度 

ビーターを打面から遠ざけて角度を深くすることで重くなります。 

また、踏み込みが大きくなるので、自分の体重をかけやすくなります。 

角度を浅くすることで打面へのタッチのニュアンスを細かくすることが出来るので、ジャズや音量調整の多い演奏をする方におすすめです。 

私のおすすめのペダルはこれ!

 1.私のおすすめその1 「DW5000 TD4」 

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DW5000TD4は吸い付くような踏み心地がおすすめポイントです。 調整箇所が少なく、初心者の方にも扱い安いペダルだと思います。 

ちなみに私が使っていた時は、ビーターが頭でっかちで重かったので他の物に替えて使っていました。

2.私のおすすめその2 「YAMAHA FP9500C」 

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FP9500Cはクセのない踏み心地がおすすめポイントです。 

重くもなく踏み心地にクセもなく特徴のない点がメリットで、自分の踏んだ力がそのままペダルに伝わるかなり素直なペダルです。 

初めて買うぺダルをFP9500Cにして、そこから自分のやりたいジャンルや演奏スタイルに合わせて2台目を検討するのもいいかと思います。 

3.現在私が使っているペダル 「YAMAHA FP9」  

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そして現在私が使っているのはYAMAHA FP9です! 私が選んだポイントとしては、『ルックス』です!笑

私が好きな青色のカラーリングと、鏡面仕上げでピカピカになっているフットボードに一目惚れしました。

またフットボードに凹凸がないので、足に引っかかることなくスムーズにダブルを踏むことが出来る点も推しポイントです!

ドラムペダルには「まるで踏んでいないかのような踏み心地」といった負荷が極限までない状態を求められがちですが、逆にFP9はしっかり『踏んでいる感』のあるペダルです。使用するペダルに『踏んでいる感』を求める私としてはこれ以上ないペダルだと思っています。 

その他のポイントとしては、スプリングの調整をする時のネジが写真のように上向きについている点がかなり重宝しています。 

他のペダルだとバスドラムから毎回取り外す必要がありますが、FP9はその必要がないのでかなり楽です。 

まとめ

ペダル調整の目的や調整方法、ペダルごとにことなる調整箇所や私のオススメペダルなどについて記載させて頂きましたが、いかがでしたでしょうか?この記事が皆様のペダル調整にチャレンジするきっかけの一つとなればとても嬉しく思います!

森谷 勘太郎

石川県出身
中学一年生の時に初めてライブハウスに行き、衝撃を受けドラムを始める。
専門学校卒業後、YAMAHA PMSのドラム講師として講師活動を開始する。
現在はドラム講師の活動の他に「ある生き物の記録」というバンドのドラマーを務めたり 「ワニとドラムと。」というドラムテクニックについてのブログなどを書いている。


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