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『キモチはオトに、変えられる』プロミュージシャン直伝の音楽教室
『キモチはオトに、変えられる』

プロミュージシャン直伝の音楽教室

【トラブル対応】スティックを落としてしまった時、プロドラマーはどう対処する?

皆さん、こんにちは!ドラム講師の西井啓介です!

今回は誰しもが経験したことのあるであろう
「スティックを落とした時にどうしたらいいか分からなくてめちゃくちゃ焦る!」
状況に上手く対処する方法について、状況別に書いてみようと思います!


きっと皆さんも一度は演奏中にスティックを落としたことがあると思います。
もちろん僕もあります
スティックを落としてしまう原因は様々あるかと思いますが

・汗でスティックが滑った

・力んでしまって(だらっとし過ぎて)引っかかった

というのがほとんどかと思います。


まずはスティックを落とさない為に

・滑り止めのグリップや手袋を用意する

・力まず緩みすぎず、正しく握ってリラックスして叩く

・毎回いつものセッティングを意識する

このあたりに気をつければ、スティックを落とすリスクは大幅に減ると思います。


……………
が!!!!!!!!!


それでも落ちるんですよねスティックって。何でなんですかね

ということで本題です!
スティックを落としてしまった時にはどのように対処すればよいのでしょうか!?
僕の体験を元に、状況別に見ていこうと思います!(右利きで、オープンハンドではないスタンダードなフォームでの解説をしています)

①ロックっぽいアプローチの場合

基本的にはキックとスネアでビートを作っているかと思います!


右手スティックが落ちた場合

慌てず、キックと左手スネアでビートをキープしましょう。シンバルやハイハットが叩けないことは気にしない!
ビートをキープしながら落ち着いて右手で予備スティックを握り、焦らずに入れる所(フィルとか次のクラッシュとかで良い)から復帰しましょう!

少し話がそれますが、右利きだからといって右手ハイハットだけでリズムをキープさせようとする人が初心者さんの中に多い気がしています(僕もそうでした!)が、
ロック系のビートの核はキックとスネアのバランスや幅なので、右足キックと左手スネアでビートを作る!という意識を普段から持っておきましょう!

左手スティックが落ちた場合

右手でスネアを叩いて、同様にキックとスネアでビートを作るようにするといいと思います。
が!なかなか普段から慣れておかないと難しいかと思うので、思い切ってキックを4つ踏んでしまうのも手かと思います。その隙に右手スティックを左手に持ち替え、右手で予備スティックを持ちましょう。

フロアタムにスティックケースを掛けている人がほとんどかと思いますが、ハイハットスタンドなどに装着できるケースを用意しておき、左手でも予備スティックを握れる準備をしておくのもいいと思います。

②ジャズっぽいアプローチの場合

こちらはライドとハイハットを使ってビート作っていると思います。

右手スティックが落ちた場合

まずは左足ハイハットで自然にキープするように心がけるのがいいかと思います。
長い音が欲しければフットスプラッシュを使うと効果的です。
落ち着いて右手予備スティックを確保し、復帰しましょう。

左手スティックが落ちた場合

左手でのコンピング的なアプローチはキックやハットを使って代用してみるといいと思います。
バシッと諦めるのもいいでしょう。
フロアタム側の予備スティックは少し窮屈で取りにくいので、これもハイハット側にケースを用意したり、
バスドラムの上にスティックをワンセット置いておくのもいいと思います。

③フィルイン中や直前に落としてしまった場合

おそらく想定していたフィルやフレーズを叩くのは難しいでしょう。こういう時は無理して叩こうとする必要は無いと思います。
上で挙げたような方法でビート感をキープするのがまずひとつ。また片手でできるフィルインをいくつか用意しておきましょう。
音数の少ないシンプルなもので「スティックを落とした時に片手で出来るフィル」という意識を最初からもって練習しておくと対応しやすいかと思います。

④ドラムソロ中にスティックを落とした場合

これはもう本当に焦りますが、逆に堂々としている方が良いと思います。

落としたぞ!やっちまったぞ!どうだ!

みたいな顔をして(笑)何なら一度ソロをやめてしまってもいい。キックを4つ踏むだけでもいい。
立ち上がって両手を上げてお客さんを煽ってみたりしてもいいと思います。
そして、自分のペースで復帰すればいいです。
良くも悪くもドラム次第な場所だと思うので、逆手にとりましょう。

やばいアセアセみたいなのが1番カッコ悪く見えてしまうので、その気持ちは隠してとにかく堂々とかっこよく!

最後に

これまでに書いたすべての状況に当てはまるのは、とにかく「焦らない」事。

そして、無理して取りつくろうとしない事。

特にライブなんかは生モノですよね。完璧な演奏ができればそりゃ素晴らしいですが、スティックが落ちたことも、その日のその時しかできない音楽だ!と割り切って、堂々と進みましょう。

お客さんはきっと、その時その時にしか感じられない事を楽しみに聴いてくれます。ミスを落ち込むのではなく、
それをどう繋げていくか、どう魅せるか、を意識してみると焦る気持ちを抑える事ができると思います!

西井 啓介

オトノミチシルベ ドラム科講師。

1985年9月14日生まれ。AB型。三重県伊賀市出身。

中学の時、クラスメイトとバンドを組むべくドラムを始め、中学〜高校は野球とバンド活動に励む。

京都大学に進学後はジャズサークルに所属。京大のビッグバンドDark Blue New Sounds Orchesta'06のバンドマスターも務める。

在学中から本格的に音楽活動を開始。ジャズをベースにしながらもジャンルにとらわれないオールラウンドなドラムで、関西を中心に様々なバンド、サポート、レコーディングに参加。

2011年、大阪発インストバンド「Calmera」に加入。ワーナーミュージュク・ジャパンからリリースされた2枚のアルバムを含む、7枚のアルバムをリリース。

2013年には「SUMMER SONIC」、2011年から2016年の6年連続での「Sunset Live」など、大型フェスへの出演も多数。

「YATSUI FESTIVAL」や音楽バラエティ番組、コーラスグループ・サーカスや大西ユカリ、SOFFet、Negicco、きいやま商店などのバックバンドも行うなど、サポート活動も多数。大阪・なんばHatchにて1000人以上を動員したワンマンライブを開催、韓国や台湾といった海外でも精力的に活動。2017年、同バンド脱退。

2012年には大阪のユニバーサル・スタジオ・ジャパンにて1年間レギュラーショーやパレードに出演。

2014年からTAMA Drumsとエンドーサー契約。2016年には小出シンバル新作の制作協力も行う。

2018年より、千葉の某テーマパークバンドに所属しレギュラーショー、イベントなどに出演するなど、現在も様々なフィールドで活動中。

西井 啓介先生のレッスンはこちら

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