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『キモチはオトに、変えられる』プロミュージシャン直伝の音楽教室
『キモチはオトに、変えられる』

プロミュージシャン直伝の音楽教室

シンセ&キーボードの『タッチ別』おすすめ練習曲を動画つきでご紹介!

ブログをご覧になっていただきありがとうございます!オトノミチシルベキーボード科講師の小森谷です。
第四回目となる今回は、キーボードのタッチの違いについて掘り下げた内容で書いてみました。

多種多様なジャンルの中、鍵盤の重さや鍵盤数によって、弾きやすい曲や弾きにくい曲があるかと思います。
その鍵盤の特製を理解するのに、これはコピーして良かったなと自分が感じた曲を、
動画も交えながらご紹介したいと思います。

■鍵盤の種類

具体的な内容に移る前に、キーボードのタッチを大まかに3つに分けて確認してみましょう。

1.ピアノタッチ

生ピアノと同様に、低音では重く高音では軽くなる様作られています。
ピアノ出身の方は弾いていて一番しっくりくる重さですね!(自分もそうです笑)
鍵盤数は73鍵〜88鍵が主流です。
キーボード本体も今では大分軽い物もありますが、基本持ち運びには覚悟が必要な重さです!


2.ウォーターホール

オルガンに適した鍵盤です。軽く押すだけでスッと吸い込まれる様な印象がありますが、
しっかり押した感も残り、始めは弾いていて不思議な感覚に襲われました笑
慣れると独特のタッチ感でいつまでも弾いていたくなります。
重い鍵盤だと手が痛くなるグリッサンドも、このタッチだと滑らかに移動出来ます。


3.キーボードタッチ

一般的なシンセサイザーはこのタッチが主流です。ピアノタッチに比べると非常に軽く感じられます。
タッチレスポンスが付いているキーボードも多いので、
慣れれば強弱も(ピアノタッチの様には行きませんが)つけられます。

鍵盤が軽い分キーボード本体も軽くなるので、
ギターやベースの様に背中に背負って移動が出来るのは本当に助かります!
シンセ特有の作り込んだ音色等は、やっぱりこのタッチ感が弾いていて一番しっくりきます。


続いてはそれぞれのタッチ感の違いを活かした、練習に有意義だと感じた有名曲のコピーや練習曲を、
動画と共にご紹介させていただきます。参考になれば幸いです!

■ピアノタッチ編

1.If I Ain’t Got You(Alicia Keys)

タメ感のある3連のノリをしっかり感じながら弾くのが難しい曲です。Aメロ/Bメロ/サビ〜と各セクションにおけるバンドのグルーヴが歌と共に絶妙に揺れているのが、とても心地よいです。

ピアノ一台でも形になるので、コピーに慣れてきたら自分なりの弾き方も出来るとより良いですね!
もちろん弾き語りも!(自分は出来ませが、、笑)

アリシア・キーズ | ソニーミュージックオフィシャルサイト

2.Endless Rain (X Japan)

言わずとしれたバラードの名曲ですね!
Aメロのアルペジオも8ビートをしっかり感じながら、一音一音大切に弾く事を心掛けると、
ピアノだけでもメリハリが効いたリズムを感じる事が出来ます。
歌う人に寄り添いつつも、背中を押す様な伴奏のお手本として大変勉強になりました。

X JAPAN | ソニーミュージックオフィシャルサイト

■ウォーターホール編

1.A Whiter Shade of Pale (Procol Harum)

ウォーターホール鍵盤といえばオルガン!なので、、
オルガンといえばこの曲といっても過言ではないくらいの名曲。「青い影」というタイトルで知られていますね。
歌詞の世界感も詩的で、当時ジョンレノンが絶賛したんだとか!

右手で弾くメロディーに耳を奪われがちですが、左手の動きにも意識を向けて練習しましょう。

プロコル・ハルム – Wikipedia

2.ハモンド・オルガン・コンプリート・メソッド(Dave Limina著)

こちらは現在自分もちょこちょこ練習しているオルガンの教本にあるエクササイズから。

ある程度鍵盤には慣れているし楽譜も読めるけど、はて?オルガンってどう弾くのが正しいんだろう?
って迷った方に、とても有意義な良本だと思います。
始めからしっかり読んでいくと、オルガンの仕組みやその奥深さに、面白さが止まりません!

普段ピアノに慣れている自分には難しい部分もありますが、模範演奏と取っ組み合いつつ、
大体気合いで練習してます笑

著書のDave Liminaのスーパープレイもyoutubeに沢山あるので興味のある方は是非ご視聴を!

あとこの教本の特筆すべき点として素晴らしいと感じるのが、翻訳の伝わり易さ。
分かりやすく日本語を選んで文章を作っている感じに、愛着が湧きました。今後も手放せない一冊です。

■キーボード編

⚠︎動画は都合上ピアノタッチの物で弾いておりますが、キーボードタッチの方がより良いと思う曲を選曲しました。

1.The Final Countdown (Europe)

これは、、!あの方が登場する曲ですね!笑
テーマのリードシンセは変に強弱がつくと途端にサムイ感じがするので、キーボードタッチが望ましいかと思います。予め強弱が付かない様キーボード側に設定しとくのもありかもです。
曲中にくどいくらい繰り返し出てくるフレーズですが、不思議と飽きない。。笑
クラシックの古典的な要素が盛り沢山!

ヨーロッパ | プロフィール | ビクターエンタテインメント

2.I Love… (Official髭男dism)

今をときめく超人気バンド!

発表会を中心に今まで何曲か練習した事があるのですが、
本当にどの曲もコード進行が凝っていて、毎度身構えます笑

練られたアレンジも印象的で、良く出来てるなぁとしみじみ。。
特に2番のAメロに何か仕掛けを作るのが特徴で、繰り返し聴いても飽きさせないという心意気を感じます。

この曲はイントロのシンセリードからBメロにてピアノの音色に切り替わりますが、この場合ピアノがキリッと抜ける様な全音符を弾きたいので、良い音色があればキーボードタッチでも良い気がしました。

サビの高音のスタッカートも、頭拍は少しアクセントを意識しますが、
それ以外は走っていかない様リズムキープするのが難しいところですね。

これを歌いながら弾くなんて、、凄い!

Official髭男dismオフィシャルホームページ

■番外編(生ピアノ)

タッチについて色々書きましたが、、そうは言ってもやっぱり生ピアノは違う笑
ご自宅で弾ける環境はなかなか難しいかと思いますが、今は生ピアノレンタルが出来るスタジオも沢山あるので、
これは!と思う練習には是非活用してみて下さい。
動画はジャズのビバップのお手本、Hank JonesのComfirmationの耳コピより。

Blue Note Records _ hank jones (英語サイト)

ハンク・ジョーンズ – Wikipedia

■まとめ

以上、他にもまだまだ沢山魅力的な曲があるかと思いますが、所有しているキーボードのタッチ感に注目して適した選曲を考えるのも、発見があって面白いですね!

得意不得意は必ず出てくるかと思いますが、苦手なものは先ずは片手で良いので、
音源等に合わせて弾ける様に、とにかく繰り返し練習を。
音源に合わせられなければ、一旦別の練習方法を考えてみましょう。

最後は気合いで!笑

またメーカーによってタッチ感が大分違うので、
自分の好みのメーカーに出会うのも上達のヒントになるかも知れません。  

ではではまたどこかで!

小森谷和歩

オトノミチシルベ キーボード科講師。

東邦音楽大学作曲学科卒業。

クラシックピアノの素養を活かしつつ、大学卒業後は様々な音楽関係の仕事に携りながら本格的にジャズピアノの勉強を始める。

現在アーティストサポートやバンド活動、自身の作曲をメインに都内近郊を中心とした演奏活動を行っている。

小森谷和歩先生のレッスンはこちら

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