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『キモチはオトに、変えられる』プロミュージシャン直伝の音楽教室
『キモチはオトに、変えられる』

プロミュージシャン直伝の音楽教室

【Zoomでボイトレ体験記】GWにボイトレのオンラインレッスン受けてみたらコロナ関係なく超いいじゃん〜!と思った話

外出自粛GWも後半ですね!みなさま如何お過ごしでしょうか? 会社員兼業ライターの岡田菜子ですこんにちは。

私は元々の根が引きこもり体質のため、この縛りGWプレイにはそんなに抵抗はないといいますか、そもそも毎年、GWが苦手です

しかし当然ながら人類がみんな家遊びに慣れている訳ではなく、一体どう過ごそうか悩んでる人が大半の今年のGW。外出自粛ももう少し長引きそう……。しかし家遊びパイオニア・自称ポジティブな根暗の私がお伝えしたいのは、家には家の素晴らしさがあるということです。そう家が好き、私は家が好きなのです。

きっと外遊び派が重視するのは新しい刺激、これを家でも叶える提案ができれば……というところで、中高大の同級生・オトノミチシルベ代表の海老澤くんから「うちの音楽スクールのオンラインレッスンの体験レポート書いてみない?」という今回の話をいただきました。

 

何それ楽しそう!やるやるーー!!

 

先に結論をいってしまうと、

 

オンラインの音楽レッスン、コロナ関係なくめっちゃいいです!!

 

音楽教室もオンラインレッスンも初めてだし怖いわ~というそこの奥さま、人見知りの私でも楽しくできましたので!GWのお暇潰しに、騙されたと思ってぜひご一読くださいな。

 

準備段階!まずはZoomに慣れよう

全国のプロミュージシャンと生徒さんをマッチングする音楽スクール『オトノミチシルベ』では、「音楽や楽器をやりたい人が1秒でも早く始められる世の中づくり」を目指して、このコロナ禍の前からオンラインレッスンに取り組んでいました。

▼宗谷岬の漁師さんにも教えてますよ~!

宗谷岬の漁師さんへ、オンラインでのギターレッスンに挑戦ーライブ実現の夢に向けた一歩【奇跡だらけの稚内編①】

 

最近周りやニュースでも「楽器の売り上げが増えてきている」なんて話をよく聞きます。オトノミチシルベでもオンラインレッスンの申し込みが増えているそうで、家で楽しめるツールとして「音楽」ってめちゃくちゃいいですよね。

では、体験レッスンの流れをご紹介しますーー。

  1.  習いたい楽器を決める

まずは「ギター」「ベース」「ヴォーカル」の中からお好きな教室を選びますが、私は今回「ヴォーカル」レッスンを選びました。4年前に京都に転勤していた頃、ボイストレーニングに通っていたことがありまして、リアルorオンラインで受けるときの違いを比べられるかなと。

なんで通っていたかというと、転勤で友達がいなくて休日に声発さなさすぎるのでよくヒトカラに行ってたのですが、大して上手くもない自分の歌を自分で聞き続けるのがだんだん嫌になってきて、「どうせならもっと上手い歌聴きたいな……」と思ったのがきっかけです。あとそもそも、暇だし孤独だったからです。さっきあんなに「家遊びのパイオニア」の先輩ヅラを語りましたが、私も当時は寂しくて寂しくて震えそうでした、自分の不都合な真実から目を背けて大変申し訳ございません。


私の経験則では声出さない連休を過ごすと、週明けの仕事で呂律が回りません。最近はカラオケにも行けないので、声を思いっきり出すという意味でもヴォーカルがいいなと。自分の喉が楽器です!!

決まったところでレッスンの日程調整になりますが、もちろんGWに予定はありませんので、私は24時間オールオッケーです。先生との調整にはなりますが最終22時までOKとのことで、オンラインなら仕事後!即!レッスン!なんてこともできそうですね。

  1.  レッスン前のZoom接続確認

オトノミチシルベのオンラインレッスンでは、代表の海老澤くんからレッスン前にZoomを使った接続環境のテストをしてくれます。(希望制)より音をクリアにするために細かい設定をいじったり、レッスンに必要なことをいろいろと確認したり。

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▼事前に丁寧なマニュアルと、もし体験レッスン後に申し込んだ場合の規約が送られます。

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私も仕事でオンラインの研修を受ける立場・開催する立場の両方の経験がありますが、全く知らない人とオンラインで話すの、想像以上にまず「不安」がきます。受講側は「次何するんだろう……?」という進行への不安、講師側は「この話伝わってるかな……?みんなついてきてるかな……?」という反応の見えにくさへの不安。そして共通してあるのが、「オンライン環境の不安」です。慣れてない方への操作のナビゲーションや、何よりマイクがハウリングしたり配信が途切れるんじゃないかという放送事故への恐怖……!このへんを当日ガチャガチャやってると開始が5分くらい遅れることもあり、そうなると場の不安感が増していってしまいます。

「不安」をいかに取り除いて、講義に集中できる環境をつくるかは結構カギだと思うのですが、事前接続リハは講師・生徒の方双方への心理的安全を作る上でめちゃくちゃいいなと思いました。

Zoomにあまり慣れてない人はもちろん、音楽用に適した細かな設定もありますし、レッスンに対していろいろ質問もできるので、慣れてる人でも接続確認は受けておくといいのではないかと思います。

  1.  課題曲の決定

体験レッスンで練習してみる課題曲を1つ決めておいてね~ということで、何にしようかな……昔受けたボイトレでは渡辺真知子の『かもめが翔んだ日』を練習し、今でも昭和世代の人とのカラオケでは役立っております。

 

基本的に怨念がこもってそうな暗い曲が好きですね、中島みゆきとか。

 

夫に相談したら「月光とかは?鬼束ちひろの方の(※ジャンヌダルクじゃない方の)」と。おお、確かにしっくりくるし歌えるようになりたい。それにしよう。

しかし私、月光を「♪I am s God’s Child~この腐敗した~世界に堕とされたぁぁぁ」までしか知りません。それ以外サビですら分からない。

大抵の人はTVや街中で何度も流れてくるような曲だったらCD買わなくても自然と耳に残って覚えたりすると思うんですが。

私は耳が悪いというか音楽センスが皆無で、この世のほぼ全ての曲がうろ覚えです。自然と覚えるって何?!特に裏拍が取れず、ちょっと複雑な曲になると、自分が考えてるメロディとリズムに歌詞をのせると大体入りきらなくてはみ出る。この感覚、伝わる人いるだろうか……。中高ハンドベル部でしたが、「音遅れてる!」って言われてもよく分からなくてとりあえず気持ち早めに打ってました。

とはいえキャラ的にもそうだし、会社入ってからは営業職だったこともありカラオケで断り続けるなんざ許されない環境……。悩んだ大学時代の私は「これは歌う」という数曲だけをCDを買って丸暗記するという作戦に出ました。一番最初は『残酷な天使のテーゼ』でしたね。

まず、その曲と友達になることから始めます。この話をすると何を言ってるのか分からないと百発百中で言われるのですが、私は仕事でも何でも新しいことに取り組むときは、まずはその案件に親しみをもてるように、精神的に友達になるところから始めます。歌の場合は、まず歌詞を写経します。

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1文字1文字歌詞を手で書くことで、歌の世界観をじっくりと味わい、感じ取るのです。31歳のときに同じように井上陽水と自作のポエムを写経し、そのノートを会議室に忘れて全ページ同僚に見られたという死にたくなる過去がありますが、一旦忘れましょう。

しかし『月光』、味わえば味わうほど、めちゃくちゃ良い曲じゃないですか?ただただそこにある、この透明な絶望感……。え、鬼束ちひろはこれを19歳で作ったの……?やば……人生5周しても全然追いつけない……

「暗い世の中だけど愛を大事に!みんなで頑張ろうぜ~!」みたいなのは私は苦手で。人間の闇を深く深く見つめた上で、それを言葉という形にして、美しいメロディに載せていく。それを聞いていると、自分の中の恐ろしいものや暗い部分を、自分と少し切り離して遠くから見つめる気持ちになって、不思議と心が落ち着いてくる。こんな世の中だからこそ、もし暗い気持ちに囚われてしまっている人がいたら、今聴いてみて欲しい曲だなと思いました。

曲と友達になった後は、丸暗記です。1フレーズかけて、一時停止して、口ずさんで、また巻き戻して……をひたすらひたすら繰り返す。

私の身体に音楽が自然と染み付くなんて概念はありませんので「ここはター、タタタ♪だな……」とかリズムをひたすら暗記。ここまでくると受験勉強みたいになってきます。

この作業をすると毎回思うのですが、なぜ人類は「大サビ」を発明してしまったのでしょうか。全曲通して1回しか出てこないしニュアンスが多くて、全然覚えられない。私には「大サビ」は鬼門すぎます。

途中ドラクエウォークのゾーマを倒したりしながら、月光丸暗記耐久レースを続けること約3時間。本当は自転車乗ってる感覚になるくらい、自然と口ずさめるくらいになるまでいくのが理想だとは思いますが、1日の付け焼き刃じゃちょっとそこまではいかなかった……

というかまだ体験レッスンなのでここまでする必要は一切なく、みなさんはどうか知ってる曲で気軽に受けてみてください。

■いざ、Let’sレッスン!!!!!

ではここで、私のレッスン環境と準備したものをご紹介します。

  1.  PC+ヘッドホン

ヴォーカルレッスンをするときに抑えておきたいのは「立ち姿を映す必要がある」という点です。全身とまではいかなくても、立って上半身くらいは映った方がいい。このときカメラ&マイク(zoomログインしているPCとか携帯)から離れて立つことになるので、肝心の声が遠くなってしまいます。

私は家に転がっていた(というか、旦那が普段仕事で使っている)こういうインカムマイク付きのヘッドセットを使いました。